鹿児島・霧島でクマを見たという噂は本当?絶滅の背景から再上陸の可能性まで解説します

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近ごろ、日本各地で熊(クマ)による被害が相次ぎ、ニュースやSNSでも頻繁に取り上げられるようになりました。

山間部だけではなく、住宅街のすぐ近くまでクマが現れてしまうケースもあり、「まさかうちの近くにも?」と不安を感じている方も多いと思います。

実際に、2024〜2025年にかけて全国のクマ出没件数は増加傾向と報じられていて、これまで“クマとは無縁”とされてきた地域でも目撃情報が話題になっています。

その中で気になるのが、私たちが住んでいる九州や鹿児島でのクマ事情です。

SNSでは「熊本でクマを見た」「霧島で熊が出たらしい」といった噂も広がっていますが、本当に九州にクマはいるのでしょうか?

そして、鹿児島市のような市街地に現れることはあるのでしょうか?

この記事では、最新の出没情報・九州のクマ絶滅の経緯・噂の真偽を整理しながらまとめてみましたよ。

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九州のクマは本当に絶滅したの?なぜ「絶滅」とされたの?


写真はイメージです。
九州にかつて生息していたのは、ツキノワグマ(アジアクロクマ)だそうです。

学術的には Ursus thibetanus の亜種が九州にもいたことが確認されています。

九州の熊 絶滅宣言の経緯

👉️ 九州のツキノワグマは、1987年に大分県で最後の確実な標本(剥製)が捕獲・記録された後、目撃情報が徐々に減少していきました。

👉️ 遺伝子解析の研究チームが調べたところ、「最後のクマ」とされていた個体でも、本州(福井・岐阜あたり)由来の個体だったことがわかったそうです。

👉️ 2022年には、九州で伝統的に伝わってきた“熊の手”の毛皮(お守りとして残されていたもの)がDNA分析され、絶滅個体群の遺伝的特性を探る研究が進んでいます。

👉️ また、2023年には古い骨標本を用いた分子系統学的研究で、九州のクマは「西部クラスター」に属するハプロタイプ(遺伝子の“まとまり(セット)の意)を持っていたと報告され、新しい系統情報も明らかになっています。

👉️ こうした複数の研究が積み重なり、2012年に環境省が九州のツキノワグマを“地域的に絶滅”と判断しました。

九州の熊の絶滅判断の根拠

👉️ 野生動物学の論文でも、2000〜2010年の調査で「信頼できる目撃情報」を精査したところ、ごくわずかに気になる例はあったものの、種の特定には至らなかったという結論になっています。

👉️ そのため「絶滅宣言」は、単なる目撃談だけでなく、遺伝学的な証拠やこれまでの生息記録、調査結果をすべて総合して判断されたものなんですよね。

九州で絶滅後のクマ目撃情報は本当?九州でクマを見た人はいるの?


写真はイメージです。
九州でのクマ絶滅宣言のあとも、「九州でクマを見た」「クマ棚(木の上にできる巣のようなもの)があるらしい」という声をSNSなどで目にしたことがあります。

では、こうした話はどのように評価されているのでしょうか。

信頼性のあるクマの目撃例

👉️ 2010年発表の論文「九州における2000年以降のクマ類の目撃事例」では、2000年5月〜2010年4月のあいだに、宮崎県・祖母山系(そぼさんけい)を中心に8頭相当のクマ類が目撃されたという報告があります。

👉️ 著者らは、足跡・毛・糞など7つの判断基準を使って「信頼度の高い目撃情報」を絞り込んでいて、中には「極めて可能性が高い」「かなり可能性がある」と評価された例もあったそうです。

👉️ とはいえ、これらの情報だけでは「確実にツキノワグマがいた」と断定することはできず、「クマ類の可能性を示唆する」といった範囲にとどまっています。

専門家・研究者の見解

👉️ 地元メディアの取材では、絶滅宣言後も「クマ棚のような跡がある」「木の皮を削った痕が残っている」といった話が寄せられているそうです。

👉️ 一方で、FNNの報道によると、クマの専門家は「九州ではクマは絶滅した可能性が高い」と冷静に判断しているとのこと。

👉️ つまり、科学的にも行政的にも“絶滅”という判断は非常に強い根拠に支えられているのですが、昔からの伝承や地域の観察記録を完全に否定しきれない部分も残っている…というのが現実ななようです。

鹿児島市や霧島に熊は来ない?熊が海を渡る可能性は?

「鹿児島市(霧島)で熊を見た」という話や、「熊が海を渡って九州に来るかもしれない」という心配を、SNSなどでときどき見かけます。

私自身も最近そうした書き込みをいくつか目にしていて、「いやいや、そんなはずは…」と思いつつ、ちょっと気になってしまいました。

クマは泳ぎが得意と言われていますし、昔は九州にもいたわけで、山奥でひっそり暮らしていても不思議じゃないのかも…なんて考えてしまったり。

でも現時点の調査や研究を見るかぎり、その可能性はかなり低いとされています。

鹿児島・霧島での熊の目撃情報

👉️ 公的な学術論文や行政の報告を調べてみても、鹿児島市や霧島エリアで信頼できる“最近の”クマの目撃記録は確認されていません

👉️ さらに、報道各社でも「鹿児島県がクマの生息を正式に確認した」というニュースは出ていないので、現状は「生息しているとは言えない」という判断で良さそうです。

SNSの情報の中には話題づくりのものもありそうですが、やっぱり山が深い地域もあるので、気になってしまう気持ちはありますよね…。

熊が海を渡って来る可能性はある?

👉️ 一部では「本州側からクマが海を泳いで九州に渡ってくるかも」という心配もあります。

FNNの取材では、専門家が「海峡を渡って九州に来る可能性は非常に低い」と話しています。

👉️ クマは泳げる動物ではありますが、九州と本州をつなぐ海域(たとえば関門海峡など)は人の生活圏も多く、野生のクマが安全に渡りきるにはあまりにもハードルが高いとされています。


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最近(2024〜2025年)時点の九州における熊の目撃情報

近ごろは「もしかして九州にもクマが戻ってきてるの?」という不安の声もちらほら。

2024〜2025年にかけては、本州側でクマの目撃が急増していることもあって、どうしても気になってしまうところです。

ここでは、最近の九州のクマ関連の“気になる情報”を、落ち着いて整理してみました。

まず話題になりやすいのが「再上陸の可能性」です。

TBS NEWS DIG の報道では、山口県ではクマの目撃が頻繁にあることから、「関門海峡(最狭部で約650m)をクマが泳いで渡る可能性」について専門家の方がコメントしていました。

クマは泳げる動物ではありますが、専門家の見解としては「泳ぐこと自体はあっても、そのまま九州で定着したり繁殖したりするには、相当な時間がかかるはず」という慎重な意見が紹介されていました。

同じ報道内でも、「もし1頭が渡ってきたとしても、そこから数が増えていくにはかなりのハードルがある」というお話だったので、現時点では“ゼロではないけれど確証は弱い”という感じだと思います。

次に気になるのが、九州内での具体的な目撃例です。

ブログ「ツキノワグマ出没目撃リスト(九州地方)」にまとめられている情報によると、2025年2月16日、鹿児島県南九州市(知覧町)付近の道路で、黒い「巨大な動物」が横切ったという通報があったそうです。

通報者の方は「クマだったかもしれない」と話していたとのことですが、市役所としてはイノシシなど他の動物の可能性も指摘しているようです。

これ、今回初めて知ってびっくりしました!
イノシシだろう・・・とは思うんですが、実際に見た人の意見・感覚ってバカにはできないと思うんですよね?

この情報はあくまで個人の投稿ベースで、公的な調査や学術研究で「ツキノワグマ確定」と判断されたわけではない点には注意が必要ですね。

そして、専門家や自治体の立場についても触れておきます。

RKB(福岡のメディア)の報道では、「九州のツキノワグマは環境省が地域的絶滅と判断しており、現在も“定着の確認はない”」という公式見解が紹介されています。

その一方で、「将来的に本州側から渡来するクマが現れる可能性を完全に否定することはできない」といった分析も出ていて、今後のモニタリングがより重要になるという声もあるようです。

こうして改めて見てみると、「確証のあるクマの再定着はまだ確認されていないけれど、まったく根拠のない話とも言い切れない」という、少し複雑な状況が続いている印象です。

SNSの噂だけで不安になる必要はありませんが、正しい情報に触れながら冷静に様子を見ていくことが大切だな…と私自身も感じています。

まとめ

九州や鹿児島にクマはいるのか?という疑問についてですが、いまのところ九州(鹿児島市を含む)に野生のクマが定着しているという科学的な確証はありません。

九州のツキノワグマは、長年の生息記録や研究結果をふまえて、2012年に環境省から「地域的絶滅」と判断されています。

その一方で、過去の目撃報告や地域の証言が完全になくなったわけではなく、専門家も慎重に向き合っているという現状があります。

もし「クマを見たかも?」と感じたときは、無理に接近したりせず、市町村の野生動物担当や県の保護管理センターなどに連絡するのが一番安心です。

デマや誤った情報に振り回されず、でも必要な警戒はしながら、落ち着いて事実にもとづいた判断をしていけたらいいなと思います。

この記事が、あなたの「九州にクマはいるの?」という疑問を少しでも解消するお手伝いになれたら嬉しいです。

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