去年は庭にまでイノシシが出てきた我が家。
でも今年は庭のどんぐりが大豊作なのにも関わらず全く姿を見せないので、「今年のイノシシシーズンももう終わり。大丈夫か~」って安心していたところ、MBCで「イノシシはこれから注意が必要!」ってニュースが!
昨年は住宅街に入り込んでしまったり、人にケガを負わせるようなケースもあって、私自身も他人事とは思えずドキッとしたのを覚えています。
今年は去年ほど騒がれてはいないものの、実はこれから“繁殖期”に入り、行動が活発になる時期でもあるのだそうです。
そこで今回は、鹿児島でのイノシシ出没の最新状況や気をつけたいポイント、そして日常でできる対策などを、できるだけわかりやすくまとめてみました。安心して過ごすための参考になればうれしいです。


鹿児島での最近のイノシシ被害状況 — 昨年との比較

写真はイメージです。
鹿児島市を中心に、ここ数年はイノシシの姿を住宅街で見かけるニュースがとても増えてきました。
とくに2024年〜2025年ごろは衝撃的な報道も多く、地域の不安が高まっていましたよね。
例えば、昨年の秋ごろには、原良7丁目で70代の女性が散歩中にイノシシに襲われてしまい、足を噛まれてしまう痛ましい事故もありました。
さらに別の日には原良6丁目で、50代の男性がイノシシとぶつかって転倒しケガをしたというケースも紹介されていて、住宅街のすぐそこで起きているというのが怖いところです。
また、子どもたちの通学路でもイノシシが突然走り抜けていく様子が確認され、大人としては心配が増えますよね。
保護者の方が付き添ったり、地域でも注意喚起がされるなど、小さな子どもを守るための動きが広がっていました。
農作物への被害も深刻で、県内の野生鳥獣による農作物被害のうちイノシシが占める割合は非常に高く、2023年度は1億7000万円以上の被害が出たと報じられています。
罠を仕掛けても簡単には捕まらないことも多く、イノシシが“学習してしまっている”という声も聞かれます。
実際、鹿児島市内の高台にある我が家周辺でもイノシシが出て畑の作物が荒らされたり、地区の方が駆除に出たりということが毎年あり、「これじゃあイノシシのために作ってるようなもんだ」とがっかりしている人も多いです。
ちょっとやそっとじゃ逃げもしないし、人間に恐れをなして人里に降りてこない、ってこともなさそうです。
こうして見てみると、「昨年は大変だったけれど、今年は落ち着いたから大丈夫」というわけではなく、むしろ状況を冷静に見守り続ける必要があるというのが、最近の鹿児島の現実かなと感じています。
なぜ“今”が危険? 繁殖期と行動の変化

写真はイメージです。
イノシシに注意が必要な理由は、単に出没が多いから…というだけではないんですよね。
これから迎える“繁殖期”が、イノシシの行動をより活発にさせる大きなポイントになっています。
繁殖期に入ると、オスは縄張り意識が強くなりやすく、普段よりも広い範囲を動き回るようになるとも言われています。
メスも安全な場所や餌を求めて移動することが多くなるため、山から人里へ降りてくる可能性が高まることがあるそうです。
また、冬に向かう時期は山の食べ物が減りやすいため、「食べ物を探して住宅街に出てきてしまう」という行動も起こりやすいとされています。
こうした動きは県や市の分析でも触れられていて、ただの偶然ではないのだと感じます。
さらに、イノシシはとても賢い動物で、罠の位置や使い方を学んでしまうことも報じられています。
年々、捕獲が難しくなっているというのは、現場の方たちの努力を見ても納得ですよね。
鹿児島県内では捕獲数のデータも公表されていますが、地域によっては多くのイノシシが確認されている状況も続いています。
こうした理由が重なって、「今の時期こそ気をつけないといけない」という声が高まっているのだと思います。
最新リスク — 豚熱(CSF)感染とその意味

イノシシの問題は、人が襲われる危険だけではなく、病気の面でも大切なニュースがあります。
2025年11月、霧島市で見つかった野生イノシシの死骸から「豚熱(CSF)」のウイルスが確認されたという発表がありました。
鹿児島県内で野生イノシシの感染が確認されるのは初めての可能性があり、県や国も対策を強めています。
とはいえ、豚熱(CSF)は豚やイノシシの病気で、人には感染しないとされています。
ここは安心して大丈夫です。
ただし、養豚業が盛んな鹿児島県にとってはとても重要な問題なので、感染状況の把握やワクチン散布などの対策が引き続き行われる予定とのことです。
山に入る機会が多い方に向けては、靴の泥を落としたり、食べ物のゴミを持ち帰ったり、もし死んでいるイノシシを見つけても絶対に触らず自治体に連絡するように…といった注意が呼びかけられています。
普段の生活の中でも少し意識しておくだけで、不必要な感染拡大を防ぐ助けになるのではないかなと思います。
実はうちのあたりはイノシシが現れるのが普通なので、もしイノシシを見つけてもいちいち自治体に連絡したりしない人が多いです。
「また出てるな~」くらいで済ませちゃう感じで…。
でも、これからはしっかりと連絡をしておいたほうがいいみたいですね。
というのも、自治体としても“どこで・どれくらい出ているのか”という情報が集まらないと、対策が遅れてしまうことがあるんです。
普段見慣れている人ほど油断しがちなんですけど、万が一の事故を防ぐためにも、見かけたら連絡しておくのが安心かな…と思いました。
「こんなことで電話していいのかな?」って遠慮しがちですが、担当の方も“早めの情報”をすごく大事にしているそうなので、気にしすぎなくて大丈夫ですよ。
イノシシ 私たちができる具体的な注意と対策

「イノシシが怖いから気をつけてくださいね」だけでは、なんだか不安が膨らむばかりですよね。
鹿児島で暮らす私たちが、今日からでも取り入れられる“現実的な対策”を、わかりやすくまとめてみました。
イノシシを見つけたらまずどうする?基本の対処法
まず、もしイノシシを見かけた場合は、近づかず、静かにその場を離れることが大切です。
とくにイノシシは、こちらが何かする前から「攻撃するつもり」があるわけではなく、「驚いたから反応してしまう」というケースが多いそうなんです。
なので、私たちが慌てて走ったり、大声を出したりすると、イノシシが「何かされる!」と感じてしまい、かえって突進してくるきっかけを作ってしまうことも。
目をそらさずに、そっと後ずさりして距離をとるように意識すると安心です。
イノシシは見た目より足が速いので、背中を向けて逃げると追いかけられる可能性がありますし、夜道では特に見えにくいので、暗い場所ではライトを使って周囲を確認する習慣をつける方もいます。
万が一、進行方向にイノシシが居座ってしまっている時は、無理に通ろうとせず、別の道を使ったり、人の多い場所に移動したりと「距離を保つこと」を優先してくださいね。
日常生活の中でも「見かけたらどう動くか」を家族で話しておくと、いざという時に落ち着いて対応できます。
お家まわりを少し見直すだけでもできるイノシシ対策
また、家のゴミ置き場や庭の環境を見直すことも、実はとても効果的です。
イノシシはとても鼻が良く、少しのニオイでも「食べ物があるのかも?」と近づいてくることがあるので、生ごみを外に放置しないことは本当に大事です。
果樹の落ちた実をそのままにしておくと、それを目当てにやってくるケースもありますし、空き地の雑草が伸び放題だと「隠れ場所」としてちょうど良くなってしまうことも。
私の周りでも、庭の手入れをこまめにするようになっただけで、イノシシの出没が少し減った家庭がありました。
うちもボーボーと高い雑草が生えている畑を定期的に刈っています。
とは言っても、完璧にしなきゃと思うと大変なので、できるところから少しずつで大丈夫です。
「ごみの日に袋を外に出しっぱなしにしない」とか、「庭の実を見つけたら早めに拾う」とか、本当にちょっとしたことでも効果があるので、無理のない範囲で続けてみてくださいね。
お子さんや高齢の家族がいるお家では、玄関周りや駐車場のスキマにも気を配っておくと、より安心できると思います。
子どもの通学路で心配なときにできること
もし子どもが通学する道でイノシシ情報が出た場合は、学校や地域と連携して付き添いをお願いしたり、通学時間を少し調整したりする家庭もあります。
最近は自治体や学校でも「通学路の見回り」をしてくださることが多いので、不安がある時は早めに相談しておくと安心感が違います。
子どもは危険を察知するのが大人より難しいので、「イノシシを見かけた時はどうするのか」を家で話し合っておくだけでも、慌てずに行動できるようになります。
たとえば「見かけたら近づかない」「大きな声を出さない」「すぐに大人に知らせる」など、シンプルなルールで大丈夫です。
心配なときは無理せず、大人がしっかり見守ってあげたいですよね。
通学路でなくても、習いごとや部活の帰りなど、薄暗い時間帯に歩くことがあるお子さんは特に気をつけてあげたいところ。
実際、地域のLINEグループなどで情報を共有して「今日はこの道を使わない方がいいよ」と声を掛け合う家庭も増えています。
ひとりで抱え込まず、地域全体で見守ることで、子どもたちの安全がぐっと高まります。
出没情報を早く知るためにできること
そして、「最新情報を知っておくこと」もとても大きな安心材料になります。
最近は、市や県の防災メール、警察のあんしんメール、自治体のLINEなど、いろんな形で出没情報を受け取れるようになっているところもあります。
無料で登録できるものばかりなので、万が一のことを考えていくつか登録しておくと安心かも?。
自分の住んでいる地域だけでなく、通勤や通学で通るエリアの情報も設定できるサービスだと、より安心感が増しますよね。
特に朝や夕方の時間帯は遭遇しやすいといわれているので、リアルタイムで通知が来るだけで行動の判断がしやすくなります。
怖いニュースを見るとつい身構えてしまいますが、こうした小さな行動が積み重なることで、被害を防ぐ力にもなると感じています。
「知っておくだけ」でも心の準備ができますし、不安なときに冷静な判断ができるきっかけにもなります。
家庭でできること、地域でできることを少しずつ意識していけば、イノシシとのトラブルもぐんと減らしていけますよ。
まとめ
鹿児島では昨年からイノシシの出没が続き、住宅街での襲撃や通学路での目撃など、地域の不安が大きくなる出来事がたくさんありました。
先日はサルも出ましたよね?
今年は昨年ほどニュースに出ていないとはいえ、繁殖期に入るこれからの季節は行動が活発になる時期でもあり、気を抜きすぎない方が良さそうです。
豚熱(CSF)のニュースなどもあり、イノシシについては「危険」「病気」など色んな情報が流れますが、それを必要以上に怖がるというよりは、正しく知って、落ち着いて対策していくことが大切なのかなと感じます。
私たちが日々できる工夫は意外と多く、遭遇したときの対処、家の環境づくり、情報収集、そして地域とのつながりなど、小さくても大きな安心につながるものばかりです。
この記事が、ご自身やご家族を守るためのヒントになればうれしいです。



